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「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる

本日は、11時より亀戸のアンフェリシオンで開催された江東稲門会に初参加。江東区において現在、早稲田大学卒の議員は私高野1人。「立憲をもうちょっとまともな党にしてよ。頼んだよ」と海外駐在経験の長い商社マンのOBから叱咤激励を頂き、溜池山王へ。

私の過去の選挙も全力で手伝ってくれた大学ゼミの後輩が企画した講演会「44歳2児の母、完全無所属で挑む―2023年東京都北区長選挙激闘記―」に参加。北区長選に立候補し惜敗した駒崎美紀さんと後輩の田中君のトークセッション。

この会場で落選を経験した人ははたしていただろうか。おそらく1人しかいなかったであろう。

ふと落選直後の絶望の日々を思い出した。それは受験や仕事、投資、起業の失敗とも違う、ある日を境に、白か黒に完全に分かれる世界での敗北。まさに地獄の日々であった。

まだ選挙が終わって2ヶ月。駒崎さんもまだ闇の中にいるかもしれない。勝つ可能性がある勝負において、勝つと完全に信じ、自分の持てる体力も財力も気力も忍耐力もすべて使い切った結果負けた選挙の後に「次も挑戦するのか」なんて質問はしないでほしい。それは無理だって。もはや、挑戦したいかしたくないかではないのだから。などと思いつつ、後輩たちの質問にしっかり優しくご回答されていた。素晴らしい候補者であったことは間違いない。

選挙の敗北は、実は選挙でしか好転させることができないと考えている。選挙直後は「全ての有権者が自分を嘲笑っているかもしれない」そんな錯覚に陥る。その錯覚を錯覚と自覚した頃に、意欲はふと湧いてくる。それは仲間や区民の一言であったりする。そして、その後はただひたすら、

“「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる”

そう信じる。「負けたことがない」人間には、理解が及ばないほど、駆けて駆けて駆けまくる。腕まくり駆けまくる。目まぐるしく駆けまくる。

なぜ君はそれほどトップスピードを出し続けられるのか。どこにそんなモチベーションがあるのか。

その答えは「敗北の味」を知っているから。

そう自信を持って答えられるまで、やり続けなければならない。そしてその活動は、ダイレクトに社会貢献になる。それが民主主義社会における政治活動の本質であることを理解する。

帰り道にそんなことが脳裏を去来した。

大学の先輩の皆様、後輩たち、ありがとうございました。大変勉強になりました。今後ともよろしくお願い致します。

高野はやと@江東区