議員になってから、江東区内の少なくない数の団体と会合してきた。今年夏から数十団体からの団体要望も経験している。その中には、マイノリティの立場を代弁する団体ももちろんいる。
名刺交換をすると、議員の中で私の名刺にだけ「立憲民主党」という文字が入っている。裏面には「蓮舫」の文字もある。それを見た方が、民主党政権の話をする。かなりの頻度で起こる。だが、その会合に対象となる議員は私一人しかいない。今日もあった。
補助金を切られた、削られた、約束したことを反故にされた、むちゃくちゃだったなど、団体の性格やスタンス問わず、民主党政権に関する話が突然切り出される。
確かに私は初当選であり、2年前の初出馬も立憲民主党であるから「民主党政権のことはわかりません」と逃げることもできる。同世代の立憲民主党の地方議員から民主党時代の話を聞いたこともないし、民主党が177議席に躍進したのも20年も前の話だ。
だが、日々マイクを持ち、綴る文章は、「オープン&フェアネス」「参加型民主主義」「コンクリートから人へ」「社会全体で子育てする、介護する」「新しい公共」など、その時まで、あまり聞いたことのなかった概念とそのセンターピンとなる政策などは当時仲間たちと議論し、完全に腹に落とし込んだ考えを基にして書いている。
成長のために「改革」を強調していた時期もあったが、それでさえ「変わらないために変えなければならない」というリベラルかつ保守の考えに基づいている。
その後、発展途上国で暮らし、外国人としてマイノリティになった経験やアウシュビッツを訪れた経験から、反転可能性について身をもって会得したと考えている。
こうしたことから、立憲民主党と民主党を切り離すのではなく、完全に延長線上に私がいると考えているし、民主党政権に対してもできる限り説明を尽くし、信頼回復に努めたいと考えている。街頭演説でもそのスタンスである。
応援してくださっている方の多くが、立憲民主党から熱心な方が多いと理解しているが、全く矛盾しない。世界情勢の変化、時代の変化、社会の変化に合わせて、人は変化し、それらが構成する政党も変化する。私も同様だ。
変わらないものを大事にしつつ、変わることを恐れない。
また、江東区においては区議だから「区政以外わからない」とか、「その問題は都政や国政です」とかいっさい言うつもりはない。経緯からもわかるとおり、その考え自体がない。
江東区民のご意見ご要望、お困りごとがなんであれ、もっとも身近な議員として、そして立憲民主党の議員として政治に反映できるよう努力していきたい。来年も変わらず飾らずこの考えで進んでゆきます。皆さま、引き続きよろしくお願いいたします。
高野はやと@江東区