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なぜ沖縄の基地問題は解決しないのか

沖縄に関するドキュメンタリー映画『沖縄 うりずんの雨/THE AFTERBURN』を観ながら、3つのことが頭に浮かんだので書き記す。

それは、西洋の列強の植民地支配だ。

まずはイギリスが支配したインド。インド人を統治しているのは誰か。実はイギリス人ではない。インド人だ。一部のインド人をエリート層にして統治させることで、支配コストとリスクを最小化する。インド人の批判は、インド人に向く。これは、現代の本社に対する海外法人と同じ構造とも言える。映画はやはり『ガンジー』『奇蹟がくれた数式』が浮かんだ。

次に、アウシュビッツ強制収容所。特殊な例であるが、収容所内のユダヤ人を統治しているのは誰か。これもユダヤ人である。ドイツ人はガス室で直接毒を散布していない。死体処理もしていない。実はユダヤ人がユダヤ人に手を下しているのである。こうした支配をしているユダヤ人はゾーンコマンドと言われる。『サウルの息子』を観てほしい。

最後は、世界最大のジェノサイド。ルワンダの虐殺。ツチ族とフツ族の争いだが実は違いはない。鼻の形が違うかもしれないと言うコメントがあり、本人も区別がついていない。これも支配する側と支配される側である。『ホテルルワンダ』

アフリカでは、限られた食料である魚をヨーロッパに輸出し、ヨーロッパから武器を輸入する。『ダーウィンの悪夢』大学生の時に観た。

アウシュビッツでは、なぜユダヤ人は奮起しなかったのか?という問いがあるが、できない構造になっているのである。

沖縄を1972年の返還時に、国外の問題として解決しないまま、国内に取り込んでしまうと、同じ国民同士で争うことになりはしないか。支配する側と支配される側とならないか。問題の意識統一をできるか。考える必要があった。

支配層は、軍事や経済で宗主国に依存度を高めるとなかなか抜け出せない。一国家として、外交安保は継続性が大事ではあるが、それに囚われすぎては何も変えることはできないし救うこともできないだろう。

大学時代の経験、東南アジアに住んだ経験、海外法人を立ち上げた経験、ポーランドのクラクフ近くにあるアウシュビッツ=ビルケナウ収容所に3日間通った経験から浮かんだことではあるが、問題の解決の糸口を見つけ、必ず解決策を国家観と共に示していく。

https://note.com/takano_hayato38/n/n2f92b81e9b89