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【演説要約全文】島特有の課題に真剣に向き合い寄り添う笑顔の東京都政【東京都知事選挙】

大島の皆さん、蓮舫です。今、私は無職になりました。肩書はないけれど、今私が挑戦しているのは東京都知事です。なぜ都知事になりたいのか。どうして国政ではダメなのか。今、辻元清美さんが言いました。「蓮舫は怖い」とか「キツイ」とか必ず言われるんですよ。でもせっかくお会いした皆さんだから、同じ想いを持っていただきたいのですけれど、私蓮舫や辻元さんが怖い、キツイ。その視線は大島の皆さんに向けたものでも、東京都民の皆さんに向けたものでもありません。

私が、これはおかしいと厳しい指摘をしている先は、いつだって権力者です。いつだって時の総理です。今私がその視線を向けているのは、自由民主党です。ずいぶん長いこと、政治は自由民主党に任せておけばよかった。そんな時代は確かにあったかもしれない。でも私は20年間、国会にいて思うんです。

権力は長く続くと腐ってきます。最初に聞こえていた皆さんの声が聞こえなくなる。最初に見えていた皆さんの暮らしの苦しさが見えなくなる。

だってそうでしょ。最近の自民党は、何をしてますか?裏金でしょ。裏金を2,000万、3,000万取っていた人が、じゃあそれ裏金だったのと、裏金を取っていた人が「いやそうじゃないんだ。たまたま事務所の引き出しに入っていたから、これは保管だ」そんな引き出しがあるなら、私にもくださいよ。皆さん、そう思いませんか。国民が1円でも脱税したら追徴課税の対象になりますよ。

なぜ与党、自民党の国会議員だけはそれが許されるのだろうか。私はすごく怒ってるんです。その人が国会で説明もしないで自民党の東京都連の代表として、現職の小池さんを応援している。私は絶対にそんな人には負けられないと思っています。

政治は権力者のものじゃないんです。政治は特定の団体のものでもないんです。

先日、都知事選挙候補者の討論会がありました。神宮外苑という明治天皇と皇后をお祀りしている施設があるんです。この外苑を大規模に開発して、高層ビルを2つ建てる。でも100年間かけて大切に育ててきた木を3,000本を切るんです。今の時代それが本当に良いのだろうか。坂本龍一さんとか世界的に有名な人が声を上げて「再開発は立ち止まってください」

私はなぜこれほどの声が上がっているのに立ち止まらないのだろうと思って、小池さんに質問したんです。「小池さんは4,000万円もの政治資金パーティーをやっています。このパーティー券を明治神宮外苑再開発の事業者に買ってもらっていませんよね?」と聞いたら、小池さんは「法律に則って対応している」としか答えないんです。もう一度聞きました。「法律に則って対応している」と。

つまり再開発の事業者から買ってもらってないと答えられないということは、買ってもらっているということですよ。政官業の癒着、これを疑われるようなことをリーダーは絶対にやっていけないから、私は都知事になったら政治資金パーティーはやりません。

そんな時間があったら島に来ますよ。島民の皆さんに会いに来ますよ。皆さんの暮らしを伺いに来ますよ。

<島特有の課題に向き合い寄り添う政治>
今日、町長は出張でおられなかったのですが、大島町の副町長にはお会いしました。いろんな話をしたんだけれども、今、島で一番の課題はなんですかとお聞きすると「少子高齢化」だと聞きました。東京都内、どの自治体の首長からも少子高齢化については聞く機会があるのだけれど、ここから先の話が違う。

島の少子高齢化は、子どもたちが大学に進学したら帰って来ないという問題。一度、内地に行ってしまうと戻ってこない。つまり、ただでさえ子どもたちが少ないのに、育った子どもたちが島を出ていってしまって戻ってこない。若者もいなくなるんです。島特有の話でした。

医療センターがあるから、大島は高齢者が何かあった時に診てもらえる。でも、耳鼻科など専門科にかかる際は、船でやっぱり東京に通って、そして医療を受けなきゃいけない。同じ保険料を払っているのに、なぜ島の人だけもっと経費がかかるのだろうかという声も聴いてきました。

物価も高いですね。それはそうですよ。燃料費、エネルギー代が高くなったら、島の場合は、物の値段にすぐ転嫁されてしまう。では、収入は、物価に応じて高くなってますか。島の収入は高くなってないですね。漁業もそう。黒潮の影響、温暖化の影響、獲れる魚の量が変わってきました。では、漁業で生計を立てていく。もっともっと豊かになれますか。なかなか難しいのではないでしょうか。

さっきメモリアル公園に行ってきました。もう11年の月日が経つんですね。あの土砂災害。39名の方々が亡くなられて、まだ3名の方が行方不明。言葉に詰まりました。

火山島に住む人たちの不安。それとやっぱり昨今の台風の脅威。ほんとうにこの島で暮らしてる人たちは、島特有の豊かさもある一方、島特有の不安と付き合っているということを今日短い時間だったけれども、私はぐっと胸に込めて、都知事選に臨みたいと思いました。

東京都の行政区。島は大事なんです。東京都の行政区には島があるから、我が国の排他的経済水域の4割を東京の島しょ部で維持してるんです。4割ですよ。それだけの海洋資源を、島に住んでる方がおられるから、私たちは豊かに活用できるんじゃないですか。そのことにもっともっと1400万人の都民に気づいてもらいたいと思いました。

それはなぜか?島の予算。東京都は8.5兆円の一般会計予算があるのに、島の予算は、たった400億円です。それも11ある島を合わせての額です。なぜこんなに小さいのか。経済の恵みを、海洋資源の豊かさを頂いている島。島に住んでいる方々がいるからこそ、資源があるのに、なぜ財源はこれしかないのか。ここ大島町の1年間の予算は90億円です。

私は小池さんのお金の使い方を改めたいんです。

皆さんは、プロジェクションマッピングって聞いたことありますか。テレビでもやってますが、東京都庁の外壁を派手に華やかに光で照らし出している。あの予算は、2年間で48億円。大島町の予算の半分使ってしまってるんです。1日700万円使ってるんです。このお金あったら、私なら大島町の海洋国際高校に進学したい子どもたちのために今、宿舎を建てていますよね。その宿舎にもっと予算をかけて、生徒の親御さんや家族がもし一緒に移住したいというのだったら、ご家族も住める家を建てる。

もっともっとこの島に住みたいという人のために、予算を回すのがほんとうの東京都知事の視点なのではないかと今日ここに来て強く思っています。

現職の方は、すごく強いです。とってもとっても強いです。私はチャンレンジャーです。

でも、今日大島を回って、私だったら島しょ部をもっとよくできる。もっと島の皆さんに寄り添って、もっと皆さんのための政治をすることができると自信を持つことができました。

元気なご高齢の方を増やしましょう。若い人たちの手取りを増やしましょう。少なくなっていく子どもたちの育ちを支えましょう。島特有の課題に直接向き合う。そんな都知事になりたいと思いました。

そのために皆さん投票用紙に蓮舫と書いていただけないでしょうか。ぜひ書いていただきたい。

私は勝ちたい。勝って、大島の皆さん、伊豆諸島、小笠原諸島に住む島しょ部の皆さんに寄り添うような都政にしていきたいと思います。

もしかしたら、この選挙戦。他の島に伺う時間はないかもしれません。

でも今日、大島で聴いた声は私の中でとても大事な政治課題だという思いを強くしました。それを教えてくださった島の皆さんに感謝を申し上げ、集まってもらったことに感謝を申し上げ、暑い中立たせてしまっていることにごめんなさいと申し上げ、演説に代えさせていただきたいと思います。

どうか支えてください。勝ちたいと思います。よろしくお願いいたします。
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伊豆大島での演説。島の豊かさと少子高齢化。島の医療体制やインフラ整備、自然災害など島特有の課題を伺い、解決策を提示する。事前の勉強は欠かさない。一昨年、蓮舫が参議院で国土交通委員会の委員長をしていた時に成立したのが改正離島振興法であったことを思い出す。その成立の瞬間を、伊豆諸島、小笠原諸島からすべての首長が国会にお越しになり共に見届けた。島民がいるから、国土が守られている。海洋資源を活用できる。島民のために、島民に寄り添った政治ができる蓮舫都知事と共につくる東京都政が楽しみで楽しみで仕方がない。#蓮舫 #東京都知事選挙