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【演説要約全文】若者大街宣の熱気再び。あなたと10年後、20年後の東京をつくっていきたい【東京都知事選挙】

みんなありがとう。蓮舫です。こんなに手話通訳者が大変な現場は久しぶりです。どうもありがとう。雨が止んできた。皆さんの熱気に感謝です。でも、雨が降ると私はいつも思う。恵みの雨だと。森が、木々が、草木が喜んでると。一方で、昨今の雨は、地球温暖化の影響で大変な被害をもたらす。だから、今日ここにいるみなさんと雨が降るたびに持続可能な地球について一緒に考えて、それを守るための東京をつくっていきたいと最初にお伝えしたいと思います。

私は今回の都知事選は挑戦者です。相手は現職2期8年、大変強い、大変大きい、それだけの存在ですけれども、今日ようやく背中が見えてきました。確実に捉えてきました。あと1週間、皆さんの力をもらって、私は都知事になりたいと今強く思っております。

東京の合計特殊出生率が0.99。国は出生率が低下をする、生まれる子どもが減ると総理まで経験した自由民主党の偉い人は必ず言うんです。「産まない女性が問題だ」自分たちが、何もやってこなくて、想いを馳せることなく、そしてこの結果になったことを反省しないで誰かのせいにする政治は、もうやめていきたいと私は考えています。

合計特殊出生率が低くなると、国は結婚させる政策を進める。皆さんの税金を使って、地方自治体が合コン、お見合いパーティーをやったら、税金から補助金で流す。東京都も同じです。小池百合子都知事、やっぱり自由民主党の発想なんだ。今年度の予算で、少子化対策、何をやるか?婚活アプリを開発するそうです。婚活アプリで結婚するんだったら、もう民間にあるんじゃないですか。官がやることないんじゃないですか。合コンイベントでお金を出す?あるいは、皆さんの結婚の思い出の曲を募って漫画にして、皆さんに知らしめる。そうしたら、結婚する人が増える。こんなポエムな政策はもう卒業する東京都政にしたいと私は考えています。

少子化対策のアプローチ変えましょうよ。私はアプローチを変えたい。結婚する人、結婚しないという選択、大好きな同性パートナーと暮らすという選択、あるいは選択的夫婦別姓が実現するまで、婚姻届けを出さないで自分のキャリアを守る別姓カップル、あるいは1人で子どもを育てるという決断をする人、結婚する人だけじゃなくて、これだけ多様な、これだけたくさんの幸せを私はフェアに応援する都知事になりたいと思っています。

アップデートしましょう。都政を政治を、変えられるのは皆さんの力です。ぜひ変えていただきたいとお願いを申し上げます。

人口問題は深刻です。だったら、何が違うのか、人々は何を求めているのかアプローチを変えよう。この20年間、小泉構造改革で非正規社員が、非正規労働者が60万人増えました。自ら望んで、フリーランスでどんどんスキルアップする人はいいでしょう。でも、そこから抜け出せない、いつまでもここしかいられない非正規の若者が増えているのはいったいなぜなんでしょうか。そこに私は目を向けたいと思っています。

さきほど奨学金の話をしてくれました。今、東大も学費を上げると言ってるでしょ。今、2人1人が大学等を出たら、平均310万円の奨学金という借金を抱えます。有利子だったら、負担はもっと重いでしょう。不安定雇用だったら、いつ返せるんですか。10年後、20年後の自分の未来が見えない。お金がない、経済的理由で結婚をあきらめる、子どもをあきらめる、夢をあきらめる。そんな声を私蓮舫は東京から取り除いていきたいと考えています。

皆さんの税金を使わせていただきたい。すべての職種とは言わない。子どもを育てる保育、子どもの学びを支える教育、皆さんの命を守る医療、シニアの安心を守る介護、この分野で働いている若い人たち、この分野で働きたいと思っている若い人たち、その人たちを奨学金の返済を支援するのにあなたの税金を使わせてもらいたいと思いますがいかがでしょうか。

それが生きたお金の使い方です。若者が元気になれば納税者が増える。社会保険料の担い手が増える。それがシニアを支える。持続可能な政策です。手取りが増えれば、あきらめないで済む人生を描けるかもしれない。その背中を押すのが政治だと私は考えています。

若者は政治に無関心だ。若者は政治に関心がない。かつて若者だった政治評論家と言われる人が、コメンテーターと言われる人がテレビでしたり顔でそういうことを言うのを、私はほんとうにざらっとした気持ちで聞いています。若者は政治に関心がないんじゃない。忙しくて苦しくてもがいて、政治が自分に何をしてくれるかを考える余裕がないのが、皆さんの置かれている環境なんじゃないでしょうか。

長いこと若い人は、自助、自分でがんばれ。子どもには子育て支援がある、子ども手当だ、学校の支援だ。現役世代は子どもがいれば、税額控除がある。シニアの人たちは介護保険がある、医療保険は自己負担額を安くする。若者だけは政治への関心が薄い。この人たちは政治に関心がない。投票に行く人たちじゃないから、政治から取り残されてきた。私はそういう世代だから、皆さんを全力で支援したいと考えています。

今育つ子どもも10年後、20年後には社会に巣立っていくでしょ。その時、今から準備をしておけば、不安定な雇用をなくそう、借金という負担を減らそう、そういう政策は、明日、明後日、今年、来年にすぐ効果は出ません。派手さもない。でも今種を蒔けば、数年後、10年後には、確実に負担と不安が減る若者が多く住む東京都が広がれば、今育つ子どもたちが、安心して社会に巣立っていける東京都政をつくることができるんじゃないでしょうか。

ぜひ持続可能な東京都を私につくらせてください。

小池さんは、光に光を当てるのは得意です。でも、私は影、光の先に長く伸びる影にこそ光を当てて、その影が薄くなり短くなるまで、その人が1人で立ち上がって歩いていけるようになるまで、光を当てる都知事になることをお約束させていただきます。

音楽はいつだって私たちに悲しみや喜びや希望やいろんな思いをくれる。いろんな思いを共有できる。私は政治も皆さんの悲しみや苦しみや喜びを共有できる双方向の東京都政を蓮舫からはじめたいと考えています。

無謀な挑戦だったかもしれない。でも日に日に、私を支援してくれる方、ひとり街宣、ピンクの”R”、黒の”R”、Rを持って立ってくれてる人がいる。SNSで蓮舫に投票したと投稿してくれる人がいる。こんなに勝ちたいと思った選挙は、これまでの20年間の政治生活ではじめてです。都知事のための都政ではない。都民のための、あなたのための都政を、あなたと次の東京にぜひ行かせていただきたいと思います。

どうか、どうか勝たせてください。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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今回の若者大街宣の演説は、心の底から蓮舫が想い願っているからこそ出てきた数々の言葉で紡がれている。どのパートも重要で無駄がない。アドリブもあるが無駄がない。若者を喜ばす耳障りの良いことだけを並べる演説ではない。バラマキも短期的に喜ばす政策もない。子ども、若者の未来を考えた真剣に考えた政策。1文字1文字書いているだけで、若者大街宣の記憶がよみがえって涙で前が見えない。ちなみに私は蓮舫の演説だけは、1文字1文字魂を入れて書いています。言葉や政策など、皆さんがわかりやすいように補って書いています。音声認識ツールなどはいっさい使ってません。私や同志たちが蓮舫の政策を自らの血や肉とし、これから自らの政策と合わせて、皆さんに訴えていくためでもあります。未来が楽しみです。よろしくお願いいたします。