【湾岸エリア】一人一人の個人が尊重される社会

江東区のタワーマンションが林立する湾岸エリアの住民に向けた経済政策の基本スタンスをしっかりと提示しておきたい。

私高野も地方出身の友人知人仲間たちもこの湾岸エリアに住んでおり、一当事者としての経験もお示ししながら。

豊洲、東雲、有明などの湾岸エリアはここ20年ぐらいで一気に開発が進んだ埋め立て地であるため、土地を保有している人間はほぼいない。もちろん相続もない。多くが地方出身者で、大学または就職で上京し、東京で出会った人と結婚し移り住んだ人が多い。ほぼ全員が月々のローンまたは家賃を支払っている。収入のうちもっとも負担になるのは住居費。また湾岸エリアの生活費は深川や城東エリアと比べると高い。不動産と物流コスト面から物価が高い。また公共交通の弁もあまり良くないため、車を保有する家族も少なくない。自転車単独は比較すると少ない。

子育て世帯が圧倒的に多く、共働きの世帯やひとり親の家庭もいる。子育て、特に教育コストは、青天井のため将来への不安も常によぎる。長期的に転職するか副業するかなどしてさらに収入を上げるか、投資するかなどの計画を練ることに頭を悩ます。世帯収入は高いがその分リビングコストも高い、または高くなってゆくため、生活に余裕があるといった実感がない。誤解を恐れず推察すると、世帯年収800万から2,000万のレンジに属するコアな世帯は、手取り額から出費を引くとあまり残らないというのが実態ではないだろうか。江東区でのキャッシュレスキャンペーンの豊洲界隈の飲食店やセブンイレブンやデイリーヤマザキの盛況ぶり、オープン時や大晦日のライフ豊洲店でディスカウント時の殺到などでも生活圏が同じことから実感する。一方、湾岸には同じ収入レンジの人が集まっているため、自分より貧しい人と比較する機会が少ない。出会うことがそもそも少ない。子どもが公立に通っているなら別だが、私立だとほぼないのは事実としてある。

現在も余裕がなく、将来への不安も尽きない。周りも同じく地方出身で大学、就職と進んできたので自分が日本の中で裕福な方だと言われても実感がないだろう。

そうした前提を踏まえ、まずは共通する価値観を考えたい。それは、より個人が尊重されるべきという価値である。地方から上京し、就職し海外留学や海外駐在などさまざまな経験をし、外から日本を見た。ジェンダー平等が実現された国、ハンディキャップト、LGBTQ、外国人などのマイノリティフレンドリーな社会、またはその真逆の社会を経験してきた。日本人も海外に住めばマイノリティだ。海外に友人もできた。その過程でいくつか外国語も話せるようにやった。「1人1人の個人が尊重される社会」を実現したい。そう思うようになった。

そしてこの世界的な潮流は日本人の意識を徐々に変えてゆく。一時の反動はあるが後戻りすることはない。つまり、日本に存在する選択的夫婦別姓や同性婚の問題等、1人1人の悩みを解決した方がより社会は豊かになり、多くの人々が幸福となる。

そして経済の市場ルールの中にも、ジェンダー平等やマイノリティ、貧困の問題、気候危機がもたらす環境コストを組み込んでいく。男性が育休取ってもいいし、その間、女性が働いても良い。最初はコスト高だが環境に良いものに変えてゆく。そういったものを配慮した方が企業も個人も儲かる。そういった仕組みに変えてゆく。つまり、今までの市場経済では考えて来なかった、または成長のために削ぎ落とされた貧困や環境問題などの外部不経済を考慮に入れた方がより儲かるし、地球の持続的成長につながる。それが私の経済に対する基本スタンスである。

東京の大学を卒業し、最先端の情報、ヒトモノカネが集まるところにいる方が儲かる。そうだとしたら、地方にいる仲間はどうなる?

儲かるためには地方や途上国の資源は徹底的に活用する。そうだとしたら、途上国の友人はどうなる?

田舎から上京し、我々が海外のさまざまな国を訪れ、ビジネスをし、助けてもらった友人知人仲間たちの笑顔を頭に思い浮かべながら、誰もが幸福で平和な社会を創っていこう。

これが私のスタンス。この街に住むすべての人に寄り添う。

上記のスタンスから、次は具体的な政策を発表できればと思います。よろしくお願い致します。

高野はやと@江東区

https://note.com/takano_hayato38/n/n76298587a916