酒井なつみを先頭に、新しい時代の江東区を創る決心

この日を忘れないために書き残したい。本日12時から開催された江東区議会会派「江東新時代の会」の会議。今日は私が先陣を切って全力で発言した。そして最後に、酒井なつみ区議が想いを語った。酒井なつみという人間は、ほんとうに純粋に、江東区を良くしたい、古い政治に戻したくない、子育てしやすい街にしたいと訴えた。今まで、自己犠牲的なまでに、目立たないけど重要な会派の総務や経理を支え、自身の仕事もしっかりこなし成果を出す。そして、来週からはじまる第四回定例会は、酒井さんが一般質問する順番に当初からなっている。こんな忙しい時にもかかわらず、絶対に手を抜かない。そして話の最後に、たとえ落選したとしても、みなさんに迷惑をかけないように会派の引継ぎもちゃんとしたい。その言葉から、涙をこらえるのに精いっぱいになり、ずっと上を向く自分がいた。

区長選に挑戦するのは、ほんとうに勇気がいることだし、怖かっただろう。まだ2期目。学ぶことが多くある。家族もいて、小さい子どももいてもっと遊んであげたい。ガンも寛解して数年。怖くてたまらなかっただろう。「いまは、元気な体があるからなんとしても江東区をよくしたい」この空間で、酒井なつみと私だけが泣いていた。

大学時代に田中愛治という教授から政治学を学んだ。1人を選ぶ選挙では、n+1になるように候補を集約するのが良い。比例復活もない区長選。僕もバカではない。17歳で政治を志してから、政治過程論も実証政治分析もマーケティング全般も学んだ。表には出さないが、セオリーとマーケットを分析して最適な解を出せるようできるだけの努力を江東区でもしてきた。

でも、酒井なつみという芯が強くて、純粋で、熱意があって、美しくて、やさしい1人の人間の訴える姿を見て、決心がついた。どんなことが起きても、もう振り返らない。前を向いて進むのみ。

その方向に、江東区の新しい時代がある。酒井なつみを先頭に、クリーンでフェアでオープンで生きづらさを抱える人がひとりもいない新しい時代の江東区を創ってゆく。

「酒井さん、パートナーシップ制度、絶対実現させましょうね」

「もちろん」

僕らは、会議室を後にした。