東京都初となる江東区版パートナーシップ・ファミリーシップ制度が生まれるその瞬間まで

江東区民をはじめとした皆さまに経緯と事実を知って頂きたく書きます。本日、第1回定例会の企画総務委員会において「江東区版パートナーシップ・ファミリーシップ制度」の概要の報告と条例施行までのスケジュールが、新区長への答申を経て報告されました。当初は、今回の定例会の可決を持って来月4月1日施行の予定となっておりましたが、新しい区長になったことにより区長への説明と承認、庁内の調整もあり、条例案の提出が今回ではなく、次の6月の第2回定例会、そして条例施行が6月から2‐3ヶ月後となりました。

自民党、公明党の推薦を受けて当選した新区長への答申を経たこともあり、これで東京都では初となる「江東区版パートナーシップ・ファミリーシップ制度」が遅れはしたが、実現が確実となると思われました。

ですが、またしても自民党及び自民党系会派が反対を表明。今回はさらに「この条例は国論を二分する」とわざわざ自ら言ってしまっており、危機感をあらわにしています。

反対の理由は前回と同じで、一昨年11月から東京都の同性パートナーシップ制度が開始され、江東区でもどんどん申請が進んでいるにもかかわらず「住民の理解が進んでいない」「支持者から不安視する声がある」など反対のための反対。そして、改めて新区長への答申を経たと言っているのに、木村前区長の時に突然はじまったといつもの理由。詭弁。そして「反対の声があるのに、議論を尽くさず拙速に押し切ろうとするのは民主主義に反する」と自民党にだけは絶対言われたくない発言。最後は「(パートナーと偽って)不正利用されるかもしれない制度に公金を支出することに対する懸念」とまたしても自民党にだけは絶対言われたくない発言。

推薦を受けた区長も自民党の質問に対し、もはや答弁せず、理事者も苦笑い。民法との兼ね合いなども話していたが、もはや反対意見がまとまらない。自民党の周りだけが反対している状態。客観的なパブリックコメントで結果は出ている。反対の方の声を丁寧に聴くことはもちろんだが、条例を歓迎する声が圧倒的に多い。というか既に都の同性パートナーシップ制度ははじまっているし、私が昨年の一般質問で実績まで聞いた。

また、自民党系区議からは「同性婚は憲法では禁止されている。憲法で禁止されている同性婚を自治体が認めるのはどうなんだ。私はあくまで立憲主義に基づく。立憲なんとか、立憲なんとか党という政党があるが、同性婚を認めたいなら、憲法改正を主張しろ。こういう時に、憲法のことはいっさい話さないんだよな」とのことでした。

しっかりと答えておきますが、この制度は現在の婚姻制度により生きづらさを抱えているすべての人、そしてそのお子さまと親御さまを救う制度です。同性婚だけではありません。名字を変えたくない人、また事実婚を選択することで戸籍上認められないこどもや家族を救うことにもなります。加えて、同性婚を認めることに憲法改正は必要ありません。

ただ、みなさん安心はできません。次の議会で否決される可能性もあります。議長除く41人の区議のうち、自民党会派は11人、公選法違反により離党した自民系会派は3人。合計14人。どこかの会派が反対に回るだけでも否決される可能性があります。皆さま、次の定例会は、この「江東区版パートナーシップ・ファミリーシップ制度」のゆくえを成立まで見守ってください。今日も多くの傍聴者がいましたが、傍聴してください。そして、江東区民をはじめとした皆さまのご意見をお聞かせください。

IR汚職・証人買収で自民党の衆議院議員が有罪、あっせん収賄で自民党区議が有罪、公選法違反で自民党の衆議院議員が有罪、自民党区議が起訴。同性パートナーシップ制度は「少子化につながる」と自民党区議が発言。以後も繰り返しヘイト発言。など、不正や汚職、ヘイトのイメージがつき、政治不信が蔓延している江東区。

東京都初となる「江東区版パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を成立させて、自分が望む生き方やライフスタイルを誰からも決して差別されたりせず、むしろ尊重してくれる。そんな街をつくりたい。そして、江東区が変わることによって、東京都を、国をも動かしていきたい。ぜひ皆さま、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

この制度に反対しているあなたへ。「この制度によって、あなたに何か不利益がありますか?何か困ることがありますか?一昨年の東京都版の制度開始によって、あなたは何か困りましたか?あなたの権利や生活が脅かされることはありません。ありえません。法制度や社会によって、今まで声を上げることができなかった人、生きづらさを抱えている人。そうした人々に、自治体が寄り添う姿勢を示すことで、すべての人にとって生きやすい社会を創るのです。多様性ある社会と言いますが、私たちが生まれるもっともっと前から、すでに社会は多様でした。それがわからなかったのは、誰かがじっと我慢していたからです。歯を食いしばって、涙をこらえてじっと我慢していたからです。それを変えていこう。この街に住み働くすべての人にとって生きやすい社会を創っていこう。それがこの条例の目的です。多様性ある社会の方が、人は豊かになり、成長するのです」

江東区を変えるのではなく、江東区から変えていきましょう。私高野はやとも全力で取り組んで参ります。引き続きご支援よろしくお願いいたします。

高野はやと@江東区

https://note.com/takano_hayato38/n/nad0db490463c

https://x.com/takano_hayato38/status/1710202411971977608?s=46

https://note.com/takano_hayato38/n/n961fa4d8a120