終戦の日

江東区北砂にある東京大空襲•戦災資料センターがある。

一つの絵に目が止まった。

じっと見つめる。よく渡る橋だ。見慣れた景色だ。

空から人が見ている。どの雲にも人がいる。

題名は、『江東 弥生の空 もっと生きていたかった』

弥生の空。75年前の3月10日の東京大空襲を描いたものだ。

今日は、終戦の日。

いつもは目を閉じて手を合わせるのだが、

今日はその後、空を見上げ、ほほ笑みかけてみた。

澄みわたった青い空だ。まさに日本晴れだ。

日本晴れには、もう一つ意味がある。

「心配事、心にわだかまりなどがまったくないこと」

戦争がなく、自然と共生し、いつまでもいつまでもこの青い空が見られることを願い、もう一度空を見上げほほ笑みかける。

2020年8月15日
高野はやと@江東区