第二回定例会で実現。東京都初の江東区版パートナーシップ・ファミリーシップ条例成立の瞬間を見届けてほしい

東京都知事選挙に向けた準備も活発化していると思いますが、ここ江東区では、来週より区議会第二回定例会がはじまり、区長の交代などにより遅れが生じていた東京都初の江東区版パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度(のための江東区男女共同参画条例改正案)が、今定例会で提出される見込みです。

ですが、以前も説明しました通り、自民党及び自民党系会派が反対を表明しており最後の最後の議決まで気を抜けません。また付託され議論される企画総務委員会には、今年度より人数による割り当てにより、立憲民主党・市民の声会派は委員として参加できなくなりました。補正予算に関する質疑などで私高野が取り上げる予定ではありますが、時間の制限もあります。ぜひ区議会を傍聴していただきたく思います。

1人ひとりの望む生き方、ライフスタイルを差別したり否定したりせず、むしろ後押ししてくれる社会の実現を江東区から東京都へ。パブリックコメントでも賛成の声が多数。有識者による3度の審議会を経て宣誓制度実現のための提言として答申されました。

同性婚や選択的夫婦別姓が実現しないために生きづらさを抱えるLGBTQの当事者や、名字を変更しなければならない方、特に女性。そのために家族として認められない当事者のお子さまや親御さま。そうした方々を自治体からまずは救おうというのが、この条例の趣旨。

この条例が成立しても、制度の対象とならない皆さまは何も困りません。被害もいっさいありません。この制度により、生きづらさが少し解消される人が増えるだけです。また悪用する人が出るとの意見ですが、先行する他の自治体でも事例がありません。そもそも先行する東京都版パートナーシップ制度を利用している江東区民もいます。よって今回の条例により、悪用する人が異常に増えるということは考えられません。もしそれで悪用されるなら、現行の婚姻制度も同じことではないしょうか。

トランスジェンダーの議論とトイレや銭湯の利用に関する議論でも見受けられますが、制度を利用する人が何か悪さをするのではないかという正確な理解に基づかない見方、考え方が当事者をひどく傷つけます。性の多様性を認めることと法を犯すというのはまったく別の話です。

江東区民、東京都民の皆さま、報道関係者の皆さま、東京都初のフルスペックでのパートナーシップ・ファミリーシップ制度です。その成立の瞬間までどうか見届けてください。よろしくお願いいたします。

6月14日(金)10時半‐ 企画総務委員会
6月27日(木)13時‐ 本会議(最終)